エッセイを学ぶことは可能か?

概要

2024年の春にフィロショピーを初めてこれまでの3期、計6つの講座で、購入件数は500件を超えました(セット購入は1件と数えて)。当初はこれほど多くの方に集まっていただけるとは思っておらず、とても驚いています。受講者の方も熱心で、講座へ感想・質問をお寄せいただいたり、期末の「フィロショ感想文コンテスト」に参加してくださったりと積極的に関わってくださる方も多く、僕もやりがいを感じております。

さて、このたびは新たな試みとして、フィロショピーで初めて限定20名の少人数で実作を学ぶ講座を開講することといたしました(第4期の講座はこれとはまた別に準備しており、この講座は3.5期のような位置づけ)。

テーマはエッセイで、全5回の座学・ワークショップを通して、自分なりの書き方を見つけられる講座になると思います。

なぜエッセイなのか。受講者の方に批評の書き方を教えないのかと聞かれたこともあるのですが、僕にとって批評文は学的な形式性という側面とエッセイ的な奔放さの側面とが共存しているものであり、前者は大学内外で教えられたりその手の本もたくさんあるが、後者について学ぶ機会はあまりないように思います。

そもそも、論文や批評は書き方を学ぶ必要があるが、エッセイはそれぞれの個性がおのずと現れるものだという前提がうっすら共有されているようにも思うのですが、少なくとも僕はエッセイのほうが使える手数が多いぶん高度な散文形式だと考えています。

記述、心情の描写、会話文、引用、回想、思弁等々、散文のモードのなかでエッセイで使えないものはありません。エッセイは散文の総合格闘技(mixed martial arts)のような総合的・混淆的なもので、論文的な書き方はボクシングや柔道のような、限定性と形式性が重なりあったものだとも言えます。

つまり、批評の書き方を学ぶにせよ、「論文にちょっと“アクチュアリティ”をまぶしたもの」として学ぶより、「エッセイ的な総合力と自由をみんなが触れる・触りたくなる問題提起に繋げるもの」として学んだほうが、シンプルに言って面白いものが書けるようになると思います。

この講座では、最終的に2000−4000字のエッセイをひとつ仕上げることを目指します。400字程度の日記的な文章から始めて字数と内容のレンジを少しずつ拡張しながら進めていくので、長い文章を書いた経験がない方でも安心して受講していただけます。

講座の特色は、全5回の座学・ワークショップに加えて、講座のなかで提出するすべての課題文に対して福尾が添削・コメントするということ、そして受講者間でそれぞれの文章についてコメントし合うということです。自分がどういう文体をもっているかというのはなかなか気づきにくいものです。添削・コメントをもらうこと、そして他の受講者の文章を「自分だったらこう書くか、書かないならそれはなぜか」という観点でつぶさに読むことで、自分の文章の輪郭に対する解像度も上がります。

したがって方向性としては、決まった書き方を教えるというより、ふだんから自分が書いている書き方を認識し、その良いところを伸ばすのを手助けする講座になります。

最後に、この講座がどのような方におすすめなのか、いくつか例を挙げておきます。

  • チャット、ツイート、コメントといったテキストボックスのなかに閉じ込められた散文から、ちょっと外に出てみたい方。
  • エッセイを書いてみたいが、「上手な・きれいな文章」が書けない気がして二の足を踏んでいる方。
  • 批評的な文章を書いているが、自分の書き方が四角張ったものになっている気がして迷っている方。

講座の進め方

  • 定員20名。
  • 講座はすべてオンラインでおこなう。
  • 全回リアルタイムで参加することをおすすめします
  • Zoomを用いての全5回の座学・ワークショップを3週間にいちどおこなう。ワークショップは受講者どうしのグループワークも含む。
  • 各回で提出された課題文はすべて福尾が添削・コメントし、受講者相互のコメントも奨励する。
  • 課題文のやりとり、講座に関する連絡は、googleドキュメントおよびgoogleクラスルームを用いる。
  • 最終課題として2000−4000字のエッセイを執筆する。
  • 講座終了後、最終課題作品をすべて収録した冊子を作成し、受講者全員に贈呈する(福尾がデザインする)。

日程

全5回、3週にいちど、火曜日20時から
9月16日、10月7日、10月28日、11月18日、12月9日

購入方法

STORESのショップからご購入ください。

価格:50,000円(税込)

8月23日より一般販売開始
(第3期受講者の方限定で先行販売をおこない、定員20名に達した時点で販売を終了します)


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