ひとりでできるブックデザイン(講師:山本浩貴)

フィロショピー第4期(2025年秋冬)の講座として、「言葉にできること:パフォーマティブの概念史」、「芸術の考え方」、そして「ひとりでできるブックデザイン」を開講します。それぞれ独立した内容ですが、セットでの受講がお得です。

概要

自分で本が作れたら、と思ったことはないでしょうか。

もし、本を作ってみたいという気持ちが、文章は書けるけど自分でデザインができないし、頼めそうな友達も周りにいないという理由によって挫かれているのであればとてももったいないことだと思います。

文学フリマを中心にここ数年、個人・小規模出版が盛り上がっていますが、そうは言ってもやはり、「書くこと」と「本を作ること」のあいだには大きなギャップがあります。書いて発信するだけであれば、note等のプラットフォームもありますし、誰でもすぐにでもできます。しかしその手軽さは均質化と表裏一体で、何かを作ったという実感も、それを誰かが受け取ってくれたという実感も、なかなか得にくいかもしれません。ライトな出版のブームも、ひとつには、物として作ること、そして大規模でなくてもそれを誰かに受け取ってもらえることの手応えが感じられることが理由となっているのではないでしょうか。

そこでこのたびフィロショピーでは、山本浩貴(いぬのせなか座)さんをお招きし、いちからブックデザインを学ぶ講座を開講することにしました。

山本さんをお呼びしたのは、何より、彼がデザインだけでなく、執筆、編集、流通、広報まで、本作りのあらゆる側面に関わっておられるからです。専門のデザイナーはもちろんデザインについて深い知識と技術を持っているでしょうが、「自分で本を作る」ために必要十分なものは何かということについては、山本さんのような方から教わるのがいちばんよいのではないかと思います。

山本さんのブックデザインは本業のデザイナーと比べても際立った個性をもっており、いぬのせなか座の刊行物だけでなく、メジャーなところではカルチャー誌『QuickJapan』のアートディレクションも手がけられていました。

山本さんが手がけた装丁一覧

講座では主に、AdobeのDTPソフト、InDesignを用いた組版の方法について教えていただきます。しかしソフトの使い方だけでなく、組版の考え方、有料フォントの使用方法や印刷・製本の発注までのプロセスなど、実際に本を作るための総合的な知識を得ることができる講座となります。

しかし、僕(福尾)自身もいちど、InDesignをやってみようとソフトをインストールして、教則動画を見てすぐに挫折した経験があるからよくわかるのですが、こうした実技を一方的な映像配信だけで教えるのはなかなか難しいと思います(教えるほうも教えられるほうも)。

そこでこの講座では、僕が「受講者代表」として聴き手を務めつつ、僕が一冊の本を作るところを山本さんに手ほどきしていただいて、その操作画面をみなさんが見る、という形式で進めます。言わば一方的な教則動画と「手取り足取り」の中間的な形態の講座です。

講師プロフィール

山本浩貴

1992年生。2015年に制作集団・出版版元「いぬのせなか座」を結成、以降主宰をつとめる。

小説や詩やパフォーマンス作品の制作、書物・印刷物のデザインや企画・編集、芸術全般の批評などを通じて、現代における表現と生のあいだの関係の可能性を検討・提示している。

主な小説に「無断と土」(『異常論文』『ベストSF2022』掲載)、批評に『新たな距離』(フィルムアート社)、デザインに『クイック・ジャパン』(159-167でアートディレクター)、吉田恭大『光と私語』(いぬのせなか座)、企画・編集に『早稲田文学 特集=ホラーのリアリティ』(筑摩書房)。現在『SFマガジン』にて小説「親さと空」連載中。

開催形態

  • 講座にはInDesignが必要になります。
  • 講座の配信はZoomを使用します。
  • アーカイブ動画と資料をいつでも閲覧できます。

日程

  • 全6回、毎回20:00-22:00を予定
  • 2025年12月3日(水)
  • 2025年12月17日(水)
  • 2026年1月14日(水)
  • 2026年2月4日(水)
  • 2026年2月25日(水)
  • 2026年3月11日(水)

講座チケット

販売ページ(STORES)

*セットでの購入がお得です。
*購入者全員に次回購入20%オフクーポンをお配りしております。


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